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ゲーム実況やコラボ配信をしていると、「ゲームの音だけ少し下げたい」「Discordの通話は配信に乗せたくない」と思う場面がありますよね。OBSの「デスクトップ音声」はパソコンから出る音をまとめて取り込むので、このままだとゲームも通話もBGMも、全部ひとつのスライダーでしか調整できません。
そこで役に立つのが、アプリごとに音を取り込める「アプリケーション音声キャプチャ」です。この記事では、この機能でできることと対応環境、ソースの追加手順、デスクトップ音声との二重取りを防ぐ設定、うまく拾えないアプリへの対処、録画やTwitchのVODで音を分けて活かす方法を順番にお伝えします。根拠にしたのは、OBS公式のナレッジベースとGitHubのリリースノート、マイクロソフトのサポートページ、VB-Audioの公式サイトです。2026年10月時点の情報です。
アプリケーション音声キャプチャで何ができる?
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まずは、この機能が何をしてくれるのか、どのOBSとどのパソコンで使えるのかを整理しておきましょう。自分の環境で使えるかどうかを最初に確かめておくと、設定の途中で迷わずに済みますよ。
アプリごとに音を別々に取り込める機能
アプリケーション音声キャプチャは、ひとつのアプリが出している音だけを、OBSの音声ソースとして取り込む機能です。OBS Studio 28.0のリリースノートは、Windowsでひとつのプロセスから出る音声を取り込めるアプリケーション音声キャプチャを追加したと記しています。
使える環境については、OBS公式のアプリケーション音声キャプチャの解説が詳しく書いています。OBS Studio 28以降で、Windows 10のバージョン2004以降かWindows 11を使っている場合に、アプリごとの音声ソースが使えるという説明です。日本語版のOBSでは、ソースの一覧に「アプリケーション音声キャプチャ (ベータ版)」と表示されていて、今もベータ版の扱いになっている点は覚えておきたいところですね。
音声ソースは、取り込みたいアプリごとにひとつずつ追加できます。たとえばゲーム、Discord、BGMを流す音楽アプリをそれぞれ別のソースにすれば、OBSの音声ミキサーには3本のスライダーが並びます。ゲームの効果音が大きすぎるときはゲームだけを下げ、コラボ相手の声が小さいときはDiscordだけを上げる、という調整が配信中でもすぐにできるわけです。
音を分けておくと、フィルターも個別にかけられます。通話の音声にだけノイズ抑制を入れたり、BGMにだけコンプレッサーをかけたりできるので、全部の音がひとまとめのときよりも細かく音作りができますよ。
音声ソースを分けておくと、Twitchで配信と別のVOD用音声トラックを用意したいときや、録画で音声を複数のトラックに分けたいときにも便利です。配信中の聞きやすさだけでなく、あとで切り抜きやアーカイブを編集するときにも効いてくる機能なんですね。
音を分けると、それぞれの音量の差にも気づきやすくなります。音声ミキサーの解説は、マイクの音はゲームや音楽などパソコンが作る音よりも自然と小さくなるので、音量のバランスを取るときはそれを考えに入れるよう書いています。TeamSpeakやDiscord、Mumbleのような通話ソフトは、ほかの参加者の声を100%以上に上げられるので、コラボ相手の声が小さいときは、まず通話ソフトの側で上げてみるとよいですね。
OBS 30.1以降はゲームキャプチャでも音を取れる
アプリケーション音声キャプチャのソースを別に追加しなくても、ゲームの映像と一緒に音を取り込む方法もあります。バージョン30.1のリリースノートには、Windowsのウィンドウキャプチャとゲームキャプチャに「音声をキャプチャ」のオプションを追加したと書かれています。
手順は簡単です。ソースのドックで「+」を押してウィンドウキャプチャかゲームキャプチャを追加し、「音声をキャプチャ (ベータ版)」にチェックを入れると、そのアプリの音も一緒に取り込めます。映像と音をひとつのソースにまとめられるので、ゲームを切り替えるたびに音声ソースを作り直す手間が減るのがうれしいところです。シーンを切り替えたときに、映していないゲームの音だけが残ってしまうという失敗も防ぎやすくなるでしょう。
ゲームキャプチャのモード選びも、音の取り込みと関わります。ゲームキャプチャソースの解説は、「特定のウィンドウをキャプチャ」のほかに、「ホットキーで前面のウィンドウをキャプチャ」というモードがあり、配信中にゲームを変えるときもプロパティを毎回開かずに済むという説明です。モニターが1台だけの場合は、ゲームからOBSに切り替えるとゲームの描画が止まり、プレビューに映らなくなることもあります。
Macを使っている人は手順が少し違いますね。macOSのデスクトップ音声の解説は、macOS 13(Ventura)以降でOBS Studio 30以降を使う場合、新しい「macOS 音声キャプチャ」ソースで、デスクトップ全体の音か特定のアプリの音だけを選んで取り込めると案内しています。OBS 28と29では、macOSの画面キャプチャソースのモードを「アプリケーションキャプチャ」か「ウィンドウキャプチャ」に切り替えると、ひとつのアプリの音だけを取り込めます。映像はいらないときは、そのソースをほかのソースの後ろに置くか、サイズを幅0・高さ0にしておけば問題ありません。
OBSは更新が続いていて、GitHubには2026年10月24日(日本時間)にOBS Studio 33.0.0が公開されています。古いバージョンのままだと、ここで紹介しているオプションが表示されないことがあるため、まずは「ヘルプ」メニューの「OBS Studioについて」でバージョンを確かめておきましょう。
アプリケーション音声キャプチャの設定手順
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ここからは、実際にソースを追加する手順と、追加したあとに必ずやっておきたい設定を見ていきます。とくにデスクトップ音声の扱いは、忘れると音が二重に聞こえる原因になるので注意してくださいね。
ソースの追加とウィンドウの選び方
OBS公式のアプリケーション音声キャプチャの手順は、次のような流れで説明しています。
- ソースのドックで「+」を押し、「アプリケーション音声キャプチャ (ベータ版)」を選ぶ
- ソースに名前を付ける。どの音を取り込んでいるかがすぐ分かる名前にしておく
- ドロップダウンから、取り込みたい音を出しているウィンドウを選ぶ
- ウィンドウの一致優先順位を選ぶ
- 音を取り込みたいアプリの数だけ、同じ手順をくり返す
名前は「ゲーム音」「Discord」「BGM」のように、音声ミキサーを見ただけで区別できるものにしておくと、配信中に慌てずに済みます。ミキサーには付けた名前がそのまま並ぶので、「アプリケーション音声キャプチャ 2」のような初期の名前のままだと、どれを下げればいいのか分からなくなってしまいますね。
迷いやすいのが4番目のウィンドウの一致優先順位です。ほとんどのアプリでは、ウィンドウの種類で一致させるのがおすすめです。日本語版では「タイトルに一致、そうでなければ同じ種類のウィンドウを見つける」という項目ですね。一方、Google ChromeやSpotifyのように、見ているページや再生中の曲によってウィンドウのタイトルが変わるアプリは、実行ファイル名で一致させると、タイトルが変わっても音を取り込み続けられます。こちらは「タイトルに一致、そうでなければ同じ実行可能ファイルのウィンドウを見つける」を選ぶ設定です。
ブラウザでBGMや動画を流しながら配信する人は、ここを実行可能ファイルで一致させる設定にしておかないと、ページを移動したとたんに音が消えることがあります。設定したら、実際にページを切り替えたり曲を送ったりして、音声ミキサーのメーターが動き続けるかを確かめておくと安心ですよ。
音量の調整は、OBSに入る前の段階から始めるのが基本です。OBS公式の音声ミキサーの解説は、マイクならデバイスのゲインのつまみ、ゲームならゲーム内の設定画面にある音量スライダーというように、まず音を出している機器やアプリの側で調整するよう勧めています。そのうえでOBSのフェーダーで仕上げ、足りないときは「オーディオの詳細プロパティ」で100%を超える値も入れられます。
ドロップダウンに目的のアプリが出てこないときは、そのアプリを先に起動しておきましょう。一覧には今開いているウィンドウが並ぶので、OBSを先に立ち上げてソースを作ろうとすると、選びたいアプリが見つからないことがあります。
デスクトップ音声を無効にしてエコーを防ぐ
ソースを追加したら、忘れずにやっておきたいのがデスクトップ音声の設定です。アプリケーション音声キャプチャのソースを使うなら、設定の「音声」でグローバルのデスクトップ音声を「無効」にして、エコーを防ぎましょう。
なぜエコーになるのかというと、デスクトップ音声はパソコンから出るすべての音を取り込んでいるからです。そこへアプリケーション音声キャプチャでゲームの音を別に取り込むと、ゲームの音がデスクトップ音声とゲーム用ソースの2か所から配信に乗ってしまいます。わずかなタイミングのずれで音がにじんだり、同じ音が二重に聞こえたりするのはこのためなんですね。
もうひとつの理由は、通話の音を配信から外したいときです。デスクトップ音声が有効なままだと、Discordのソースをミュートしても、デスクトップ音声の側から通話の声が配信に入ってしまいます。音を分けた意味がなくなってしまうので、デスクトップ音声を無効にするのはセットで覚えておきましょう。
デスクトップ音声を無効にすると、ソースとして追加していないアプリの音は配信に乗らなくなります。Windowsの通知音や、うっかり開いたブラウザの動画の音が配信に入る心配が減るのは、うれしい副作用ですね。その反面、新しく使い始めたアプリの音は、ソースを追加しないかぎり視聴者に届きません。
設定の流れは、「ファイル」メニューの「設定」から「音声」を開き、グローバル音声デバイスの「デスクトップ音声」を「無効」に変えるだけです。変更したら音声ミキサーを見て、デスクトップ音声のスライダーが消え、追加したアプリごとのソースだけが並んでいるかを確かめてください。
マイクについても考え方は同じです。音声ソースの解説は、シーンごとに音声入力キャプチャや音声出力キャプチャのソースを追加すると、設定の「音声」で同じデバイスを選んでいる場合にエコーが起きることがあると警告しています。ソースとしてシーンに直接追加するなら、先にグローバルの設定で無効にしておく必要があるので、マイクもデスクトップ音声も、どちらか一方で取り込むと決めておくのが安全ですね。
確認には音声モニタリングも使えます。OBSに入った段階の音は、「編集」メニューの「オーディオの詳細プロパティ」から音声モニタリングで聞き返せます。配信を始める前に短い録画をして、エコーがないか、各アプリの音量のバランスがよいかを聞き返しておくと失敗が減りますよ。
音がうまく拾えないときの対処法
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アプリケーション音声キャプチャはベータ版なので、アプリによっては音の一部が取り込めないことがあります。ここでは、公式が紹介している仮想オーディオケーブルを使う方法と、Windows側で確かめたい設定をお伝えします。
取り込めない音はVB-CABLEで分ける
OBS公式のアプリケーション音声キャプチャの解説は、アプリによっては音の出し方の関係で、アプリケーション音声キャプチャ (ベータ版) のソースと相性が合わない場合があると書いています。そうしたアプリの音を独立したソースとして取り込むには、仮想オーディオケーブルを使う別の手順が必要です。Valorantとコール オブ デューティのゲーム内ボイスチャットが、その例です。
手順をまとめると、次のようになります。
- VB-CABLEをダウンロードして展開し、管理者としてインストーラーを実行する
- タスクトレイのスピーカーアイコンを右クリックし、サウンドの設定を開く。Windows 11では、下にある「サウンドの詳細設定」も開く
- 「録音」タブで「CABLE Output」を選んでプロパティを開き、「聴く」タブで「このデバイスを聴く」にチェックを入れる
- OBSで「音声入力キャプチャ」のソースを追加し、デバイスに「CABLE Output」を選ぶ
- うまく取り込めない音の出力先を、そのアプリの設定でVB-CABLEに変える
3番目の「このデバイスを聴く」は、ケーブルに送った音を自分のスピーカーやヘッドホンでも聞けるようにするための設定です。ここを忘れると、ゲーム内ボイスチャットの声は配信には乗るのに、自分には聞こえないという状態になってしまうので要注意です。
4番目で使う音声入力キャプチャは、デバイスをひとつ選んで取り込むソースになります。OBS公式の音声ソースの解説は、Windowsでは「デバイスのタイムスタンプを使用する」というプロパティがあり、音声デバイスの情報を使って音ズレを防ごうとするもので、初期値はオフだと説明しています。CABLE Outputを設定の「音声」のマイク欄でも選んでしまうと、エコーの原因になるので気をつけましょう。
VB-Audioの公式サイトは、VB-CABLEを、入力された音をそのまま出力へ送る仮想オーディオケーブルとして紹介しています。Windows向けの新しいパッケージは2024年10月の版で、Windows XPからWindows 11までの32ビット・64ビットとArm64に対応しています。インストールは管理者モードで行い、インストールとアンインストールのあとにはパソコンを再起動しましょう。VB-CABLEは「ドネーションウェア」で、気に入った人が自分で決めた金額を寄付してライセンスを得る仕組みです。
Windowsの音量ミキサーで出力先を確かめる
アプリの中に出力先を選ぶ設定がない場合は、Windowsの音量ミキサーを使います。Windowsの音量ミキサーを開き、VB-CABLEに送りたいアプリの出力デバイスを「CABLE Input」に設定する方法です。タスクトレイのスピーカーアイコンを右クリックして「音量ミキサーを開く」を選ぶ手順ですね。
音量ミキサーは、OBSに音が入らないときの確認にも役立つんですよ。マイクロソフトのアプリの音が出ないときのサポートページは、アプリごとの音量設定はシステム全体の音量を上書きできるとして、「スタート」から「設定」「システム」「サウンド」「ボリュームミキサー」の順に開き、アプリがミュートされていないか、スライダーが上がっているかを確かめるよう案内しています。
アプリは、システムの既定とは違う出力デバイスを使うこともできます。ボリュームミキサーの画面で、アプリごとに正しい出力デバイスが選ばれているかも確かめましょう。以前VB-CABLEに出力先を変えたことを忘れていて、ゲームの音が自分にもOBSにも届かない、ということは意外とよくあります。配信の前に一度、各アプリの出力先を見直しておくとよいでしょう。
なお、Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了しました。アプリケーション音声キャプチャはWindows 10のバージョン2004以降でも使えますが、更新が届かないまま使い続けるより、Windows 11への移行を考えておくほうが安心でしょう。
それでも直らないときは、「services.msc」を開いて「Windows Audio」と「Windows Audio Endpoint Builder」を再起動するか、デバイスマネージャーでオーディオドライバーを更新してからパソコンを再起動してみましょう。
OBS側で確かめたいのは、アプリケーション音声キャプチャのソースで選んでいるウィンドウが合っているかどうかです。ゲームを再起動したり、ランチャーから起動し直したりすると、別のウィンドウとして扱われて音が取れなくなることがあります。そんなときはソースのプロパティを開き、ウィンドウを選び直してみてくださいね。
録画やTwitchで音を分けて活かす
アプリごとに音を分けておくと、録画を編集するときや、Twitchのアーカイブに残す音を選ぶときにも役立ちます。最後に、音声トラックの使い分けを見ていきましょう。
6つのトラックで録画して編集しやすくする
OBS公式の複数音声トラック録画の解説は、音声ソースを複数のトラックに分けて録画しておくと、録画のあとで編集ソフトを使って作業するときに便利だと書いています。ゲームの音、Discord、マイクが別々のトラックに入っていれば、編集のときにコラボ相手の声だけを大きくしたり、BGMだけを差し替えたりできますね。
ただし、大事な注意点もあります。一般的な動画プレーヤーは一度にひとつの音声トラックしか再生しないので、すべての録画を編集ソフトで処理するつもりがないなら、すべての音声ソースをトラック1に送っておきましょう。トラック1を全部入りの音声にしておけば、編集せずにそのまま見返しても、ゲームの音も声もちゃんと聞こえます。
手順は次のとおりです。
- 音声ミキサーのドックの左下にある歯車アイコンを押し、「オーディオの詳細プロパティ」を開く。「編集」メニューからも開ける
- 各音声ソースを、それぞれのトラックに割り当てる。全ソースをトラック1に入れたうえで、トラック2から6を音の切り分けに使うと扱いやすい
- 「設定」の「出力」で、録画したいトラックを有効にする
トラックは1から6まであるので、トラック1を全部入り、トラック2をマイク、トラック3をゲーム、トラック4をDiscord、というように決めておくと、あとで迷いません。
割り当てを決めたら、紙やメモアプリに書き残しておくのもおすすめです。数か月たってから昔の録画を編集しようとしたとき、どのトラックに何が入っているのか分からないと、ひとつずつ再生して確かめることになってしまいます。シーンコレクションやプロファイルを変えたときにも、割り当てが変わっていないかを確認しておくと安心ですね。長い配信を複数のトラックで録画するとファイルも大きくなりやすいので、保存先の空き容量も配信前に見ておきましょう。
録画の形式にも関わる更新があります。OBS Studio 30.1のリリースノートには、MPEG-TSでの複数音声トラックへの対応や、音声トラック1がほかのトラックとずれる不具合の修正が並んでいます。MP4やMOVでも、PCM音声が使えるようになりました。複数トラックで録画するなら、OBSを新しいバージョンにしておくほうが安心でしょう。
TwitchのVODトラックで残す音を選ぶ
Twitchで配信している人は、配信中に流す音とアーカイブに残す音を分けることもできます。Twitch VODトラックの解説は、この機能を、配信中とVODで別の音声を送れるもので、VODに残したくない音楽などを取り除くのによく使われると紹介しています。著作権の関係でアーカイブに残せないBGMを流しているときに助かる機能ですね。
設定は次の4つの手順です。
- 「設定」の「配信」で、「アカウント接続 (推奨)」からTwitchのアカウントを接続する
- 「出力」で、カスタムのエンコーダ設定を有効にし、表示される「Twitch VODトラック」にチェックを入れる
- 音声ミキサーの歯車アイコンから「オーディオの詳細プロパティ」を開く
- トラックごとに、どのソースを入れるかを決める
初期設定では、トラック1が配信中の音声、トラック2がVODの音声です。すべてのソースをトラック1に送りつつ、音楽のソースだけをトラック2から外すのが基本の形になります。トラック3から6は、これまでどおり編集用の切り分けに使えます。
ここで生きてくるのが、アプリケーション音声キャプチャで音を分けておくことです。BGMを流す音楽アプリが独立したソースになっていれば、そのソースだけをトラック2から外せます。デスクトップ音声で全部をまとめて取り込んでいると、BGMだけを外すことはできません。配信を始める前に一度テスト配信をして、アーカイブで音楽が消え、ゲームの音と声が残っているかを確かめておきましょう。
録画用のトラック割り当てと組み合わせるときは、トラック2の扱いに気をつけてください。VODトラックを有効にすると、初期設定ではトラック2がVODの音声として使われます。前の章のようにトラック2をマイク用にしていると、VODにはマイクの声しか残らないことになりかねません。VODトラックを使う人は、トラック2をVOD用と決め、編集用の切り分けはトラック3から6で行うと整理しやすいですよ。
VODから外す対象は、音楽だけとはかぎりません。配信中だけ楽しんでもらいたいアラート音や、権利の扱いがはっきりしない素材の音も、独立したソースにしておけば同じようにトラック2から外せます。どの音をアーカイブに残すかを配信前に決めておくと、あとでアーカイブを非公開にするような手間を減らせるでしょう。
OBSのアプリケーション音声キャプチャのまとめ
アプリケーション音声キャプチャを使うと、ゲーム、通話、BGMの音を別々に扱えるようになり、配信中の調整も録画の編集もぐっと楽になります。最後に、この記事のポイントを5つにまとめます。
- アプリケーション音声キャプチャはOBS 28で追加された機能で、Windows 10のバージョン2004以降かWindows 11で使える。今もベータ版の扱い
- OBS 30.1以降は、ウィンドウキャプチャやゲームキャプチャの「音声をキャプチャ」でも音を取り込める。Macは、macOS 13以降とOBS 30以降なら「macOS 音声キャプチャ」を使う
- ソースには分かりやすい名前を付け、タイトルが変わるブラウザや音楽アプリは実行ファイル名で一致させる。デスクトップ音声は無効にして二重取りを防ぐ
- 取り込めない音はVB-CABLEを経由させ、OBSの音声入力キャプチャで「CABLE Output」を選ぶ。Windowsのボリュームミキサーで、各アプリの音量と出力先も確かめる
- 録画はトラック1を全部入りにして、トラック2から6で音を切り分ける。TwitchのVODトラックを使えば、アーカイブに残したくない音楽だけを外せる
まずは今使っているOBSのバージョンを確かめて、ゲームと通話の音を分けるところから試してみてください。